納品する素材

3. マスタリングスタジオに納品する素材(TDマスター ☆3)の形態・日にちなどを確認・連絡する

☆3 TD(ティーディー)マスター・・・
TDとはトラックダウンの略で、ミックスと言う事もある。
それゆえミックスマスター、ミックスダウンと言う場合もある。
主な素材は…
・DATA(データ)
・DAT(ダット)
・アナログテープ
以上の3種類が一般的な素材です。

DATA(データ)とは、wav(ワブ)やaiff(エーアイエフエフ)などのパソコンで扱うオーディオファイルの事です。

wav:非圧縮音楽ファイル(限りなく原音に近いファイル)
aiff:通常は非圧縮、圧縮データ用のフォーマットも存在する。その場合のファイル拡張子は.aifcとなる。
mp3:世界的に最も普及している圧縮された音楽ファイル(同じmp3でも様々な形式があるため音質にばらつきがある)

DATA(データ)をどの様にして納品して頂くかは、特に指定は設けていません。HDD(ハードディスク)での納品が多く、DVDなどのメディアに焼いたDATAであったり、USB(ユーエスビー)メモリー、ファイル便で送られてくる事もあります。
また、音質や細かい調整のため、コンピューターごと持ちこんでマスタリングスタジオにセッティングし、Mix(ミックス)で行われた環境を再現して作業をする事もあります。

■DAT
DAT(ダット)とはデジタルテープの事で、最近はあまり見掛けなくなってきています。カセットテープより少しサイズの小さいテープ、という形状です。
DATは磁気のテープです。スピーカーなどの同じ磁気を持つ物のそばには、置かない様に気をつけなくてはいけません。
DATは見かけなくなってはいますが、Mix エンジニアの中には、DATの音質、質感が好きで使用している方も居ます。

■アナログテープ
アナログテープには種類とサイズが色々あります。
Mix(ミックス)で使われるのは、主に1/2 (ハーフ)と1/4 (シブイチ)と言われるサイズです。(上写真は1/2・ハーフです)
最近では、レコーディング環境のデジタル化が進み、アナログテープを製造しているメーカーが撤退してしまったり、良い状態のテープが無かったりと、使用する人は激減しています。
それでも、DAT(ダット)と同じ様に好んで使用するMix(ミックス) エンジニアは居ます。
デジタル化が進む前は1/2(ハーフ)が主流であり、マスタリングにおいて古い音源が収録されるベストアルバムの様なアイテムは注意が必要です。
アナログテープは劣化します。そのため、古いテープは音質が悪くなってしまったり、酷い状態だと磁気が剥がれて、正常に再生する事もままならない事もあります。
この場合、専用のオーブンでテープを焼く事により、再生できる様になる場合もあります。
しかし、そのテープが正常に再生されるかどうかは、見た目の変化では判断出来ず、一度再生してみないとわかりません。
従って、余裕を持って準備をし、一度スタジオで再生出来るかどうか、テープの状態を確認する事が重要なので早めにスタジオに相談します。
その他には、古い音源もアーカイブ課でDATA(データ)化されている場合があります。又はDAT(ダット)などのSub Master(サブマスター)の有無、最悪の場合も考えて製品CDも準備頂けたらベストです。
そして、アナログテープを再生するためには、Mix Down(ミックスダウン)時に録音されたリファレンストーンが必要です。
リファレンストーンとは、アナログテープレコーダーを調整するための信号の事です。
録音された環境と再生する環境を同じにする必要があるため、Mix Down(ミックスダウン)時に基準となる信号を録音します。その信号を使ってアナログテープレコーダーの調整を行います。
ほとんどの場合、テープ1本に対してリファレンストーンが録音されていますが、リファレンストーンの入っていないテープもあります。
例えば…
・ Final Mix(ファイナル・ミックス)とVocal Up Mix(ボーカル・アップ・ミックス)が1本のテープに収まりきらずに2本に別れた場合。
・ アルバムなど、複数曲のMix Down(ミックスダウン)を行った場合。
これらの場合は、アナログテープレコーダーの調整に変わりは無いので、ひとつのリファレンストーンを流用して録音している、という事になります。
リファレンストーンの所在などのコメントが必ずテープに記載されている事と思いますので、ベストアルバムの作業では特に、使用したい楽曲に対するリファレンストーンを確認の上、用意する。

※form THE MASTERではroom Rとroom S6は1/2と1/4の再生ヘッドが共有になるので事前確認が必要です。

■LIVE DVD・Blu-ray等映像素材
LIVE DVDの場合、room S6は映像のプレビューができます、映像の種類と作業されるMAスタジオもお伝えください。(room S6以外は映像プレビューは出来ません)
画の素材は、Pro tools(プロツールス)で再生するため、Quick Time(クイックタイム)、MXF(エムエックスエフ)の映像データが最適です。
Quick Time(クイックタイム)、MXF(エムエックスエフ)データでないと、変換に1日を要します。この場合、出来る限り前日の午前中あたりに持込むようにする。

また、データでは無くテープ素材のデジベ(デジタルベータカム)やHDCAM(エイチディーカム)の場合はform THE MASTERには再生デッキが常設ではない為、手配が必要となるので、こちらも早めに伝える。

Blu-rayの場合96 or 48kHz / 24 or 16bit納品ですが、96kHzで納品の場合、素材(TD マスター)のサンプリングレートも96kHzで持ち込む必要があります。つまり、レコーディングの段階でBlu-rayの96kHz納品を想定したものであれば、96kHzでレコーディングする必要があります。
もし、レコーディング時に48kHzでレコーディングをした物を、Blu-ray用で 96kHzのマスターを作成すると場合、アップコンバート(48kHz→96kHzに変換)をする事になり、あまり意味がありません。

4. 製品用マスターの納品形態、また、配信用やTV用など別途用意する必要がある場合は、それらの納品形態を確認・連絡する。

製品用マスターの納品形態

■DDP (Disc Description Protocol)
現在主流となっているのが、DDP(ディーディーピー)と言うファイルフォーマットです。
光ディスクを複製・製造するために必要なマスターテータ用のファイルフォーマットになります。
多くはこのDDP(ディーディーピー)をDVD-Rに焼いて納品しています。
※ ちなみに、以前はU-matic(ユーマチック)と言う、テープが主流でした。(形・大きさからお弁当箱とも呼ばれたりします) ↓これです。

■CD-DA(Compact Disc Digital Audio)
一般的な音楽CDがこれにあたり、世の中で普通に“CD”といえば、ほとんどの場合、このCD-DA(シーディーディーエー)を指します。オーディオCDと呼んだり、CDプレーヤーで再生出来るCD-Rの事です。
サンプリング周波数は44.1kHz / 16bitです。最大99トラック(曲)まで記録することができます。

その他に、配信用・TV用などの必要やSub Master(サブマスター)、「白盤」と呼ばれるプロモーション用等もある事と思います。
これらの納品形態は、用途や納品先によりますので、必ず納品先にご確認ください。

納品形態の種類としてはオーディオ CDやDATAが多く、その中でもDATA納品の場合は、指定のサンプリングレートもお伝えください。
弊社の配信用の場合、DDPマスターからの流用、または44.1kHz / 16bit (CDと同じ)のDATA納品となっています。
TV用やPV用等の納品は48kHz / 24bitや44.1kHz / 16bitだったり、オーディオCD、など様々あります。
必ず、自己判断は避けて、ご確認ください!!

※LIVE DVDマスタリングの場合はMAのスケジュールの確認も必要です。
マスタリングとよく間違われるのがMA(エムエー)です。後に記述しますが、MAは映像用の音声編集作業を指すものです。くれぐれも“マ”と呼ばないように。。。

・MA(エムエー)とは…
Multi Audio(マルチオーディオ)と言い、日本のみで通用する略語で、MA処理またはMA編集と呼び、マルチ・トラック・レコ-ディングにより、映像用の音声編集作業を行うことを言います。アメリカではビデオ・スィ-トニング(Video Sweetning)と呼ばれています。映像の尺や音の編集でナレーションやBGM、歓声等を足したりし、映像と音のタイミングを合わせる作業を行います。

映像が絡む、基本的な作業の流れは以下の通りです。

LIVE DVD
Mix Down → MA → マスタリング → オーサリング(☆3)
又は、Mix Down → マスタリング → MA → オーサリング
TV用・PV用
Mix Down → マスタリング → MA

という流れが一般的です。
LIVE DVDについては、作業の制作進行により、MAとマスタリングが逆転する事もあります。

このようにLIVE DVDマスタリングに関してはMAのスケジュールにより、マスタリングのスケジュールが見えてくる部分もあります。

では実際にマスタリングの作業に入っていきます。

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トラブルを未然に防ぐ為、スタジオスケジュールについてのお問い合わせはお電話のみに限らせて頂きます。
何卒ご了承ください。

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